サンダル履きでのバイクは違法となる可能性
バイクで短距離を移動する際、サンダル履きのようなカジュアルな格好で乗車しても問題ないか迷われる方もいるかもしれません。
しかし、その「ちょっとだけだから」という思考が、事故や違反のもととなる可能性があるのです。
サンダルでバイクを運転すると、罰金を科せられる可能性があるのをご存じでしょうか?
バイクの運転時の服装は、各地域の公安委員会が定める「公安委員会遵守事項」に従うべきなのです。
これに違反すると、違反点数はないものの反則金が科せられます。
具体的には原付バイクの場合5,000円、それ以外の二輪車では6,000円が求められます。
ただし、サンダルを履いてバイクを運転することに対する規定は、都道府県ごとに異なることも覚えておきましょう。
たとえば愛知県と神奈川県、東京都では以下のように表現の異なる規定が設けられています。
愛知県道路交通規則では、運転の邪魔となるような衣服や履物の着用を制限しています。
神奈川県道路交通規則も同様に、運転を阻害する可能性のある履物の使用が禁止です。
また東京都道路交通規則では、運転操作に支障を及ぼす可能性のある履物を禁止しています。
これらを読む限り、サンダル履きの運転が該当するのかどうか明言はしにくいでしょう。
実際これらの規則は、各都道府県や警察官個人の判断により異なることが多いのです。
とはいえ、違反となって罰金を課せられる可能性があることを考慮すれば、サンダルは避けたほうがよいと言えるでしょう。
半キャップよりフルフェイスヘルメット
半キャップのヘルメットは安全なのでしょうか。
半キャップが違法とされている法律は存在しませんが、安全性を考えるとフルフェイスヘルメットの使用が推奨されます。
警視庁の二輪車交通死亡事故統計によれば、バイク事故で生命を奪われる傷は大半が頭部に発生しています。
そのため、運転中は頭部をしっかりと保護することが重要となるのです。
半キャップヘルメットは頭部のカバー面積が少なく、転倒時に身体に大きなダメージを及ぼす可能性があるため、安全性は他のヘルメットに比べて低いと認識してください。
ヘルメットの選択に際しては、安全性を示すマークに注目しましょう。
日本国内で販売されているヘルメットのほとんどには、安全性を保証するSGマークが付いています。
ただし、輸入ヘルメットにはSGマークが付いていないものもあります。
SGマークが付いているヘルメットを選ぶことは、安全性を確保する上で有効です。
また、JIS規格の衝撃吸収性試験は、同じ箇所に2回衝撃を加えるという厳しいテストが行われており高い安全性が保証されています。
なおPSCマークは国が定めた安全規格で、これを満たしていないヘルメットは基本的に販売されていないという事実も覚えておいてください。