風速の基準とは?

バイク走行では、自動車を運転している時よりも風の影響を受けやすいものです。
例えば橋の上を走行している時に横風にあおられてフラッとしたり、大型トラックの隣を追い越した時に風圧を感じてフラリとなってしまうことは、ライダーなら少なからず経験したことがあるのではないでしょうか。
強風となることが分かっている時には、できればバイクに乗らないという選択をすることが必要です。

風速どのぐらいからバイク走行にとって危険になるかという点ですが、感じ方は人によって異なります。
例えば風速5メートルぐらいだと、経験があるライダーならそれほど恐怖を感じることはないでしょう。
しかし初心者にとっては、横風によって恐怖心をあおられてしまい、操作ミスが起こりやすくなります。
この場合、そのライダーにとっては風速5メートルはバイクに乗らないほうが良いという事になります。

バイクに乗って走行する際に、風速によってライダーの感じ方は異なります。
風速5メートル程度なら少し体が揺れる程度ですが、風速10メートルになると、経験値の高いライダーでも風向きによってはヒヤリとすることが多くなるでしょう。
風速15メートルになると、突風によっては中央線を越えてしまうリスクが高まります。
とても危険なので、経験豊かなベテランライダーでもできるかぎり乗らないという選択をしたいものです。

それでは、風速15メートル以上の場合にはどうなるのでしょうか?
これは、台風並みの強い風で、バイク走行はとても危険です。
特に台風のように雨を伴う場合には、そこに路面の滑りやすさも加わるため、バイク走行には全く適していない状況となります。

走行中に突風が吹いたらどうする?

もしも走行中に突風が吹いてきたら、まずはバイクと体が受ける風圧への抵抗を少なくするために上半身を伏せましょう。
こうすることによって横風の影響を受けづらくなり、転倒のリスクを抑えられます。
この時、上半身だけでなく重量のある頭もできるだけ低い位置にするとより大きな効果が期待できます。

バイクの車種やタイプによっては、上半身を伏せることが難しいケースもあるでしょう。
その場合でも、できるだけお尻をシートの後方へスライドさせることで、上半身を倒しやすくなります。

またニーグリップを100%にすることも、突風対策としては効果的です。
普段は50%程度の力で走行している人でも、風が強い日には70%程度で走行しましょう。
その上で、突風が吹いたら100%にできるような心構えをしておくことで、下半身の安定感とバイクの安定感を一体化できます。

風に当たる時には速度を抑えよう

風が強い時や横風を受けている場合、できるだけ走行速度を落とすことも安全対策の一つとなります。
速度を落とすことによってタイヤのグリップ力が上がり、駆動力を高めることができます。
それまでよりもギアを1速もしくは2速ぐらい落とすことによって、直進する際の安定性が高まります。

走行中に突風が吹いたら