ロードレースで世間とあっと言わせてきたアプリリア

イタリアのバイクメーカの「アプリリア」は、長きに渡りロードレースで活躍してきました。
1980年代などは積極歴にレースに参戦、スピードを争い優勝を狙うほか、その走行データを一般販売車両に活かすという努力を続けていました。

125cc、250ccなど小排気量のロードレースを見ると当時、ほかを寄せ付けないスピードがあるといわれたくらい、美しく質の高いバイクを作り続けてきたのです。
ただ残念ながら1990年以降、経営不振となり、現在のアプリリカは同じくバイクメーカーとして知名度の高いピアッジオグループ傘下となっています。

こうしたピアッジオグループの中に入っても、アプリリアのバイクは高いネームバリューを持っていて、強烈な個性を感じるバイクではありませんが、だからこそ一般人向けとして人気があるともいわれています。

オリジナリティよりも一般の方が楽しく爽快に乗ることの出来るバイク、それを追求してきたようです。

イタリアバイクというイメージを崩さないアプリリアのバイク

アプリリアのバイクを見ると、なるほど、イタリアのバイクだなと感心してしまうくらい、イタリアバイクのイメージを崩さないものとなっています。

デザインについては個性がないといわれますが、トップモデルには柔軟性の高い美しいフレームが魅力的であり、レース参戦実績から生まれたフレーム作りなどが、ここでも活かされていると感じるのです。

レースに出場するライダーが乗りこなせるバイク、そのため、一般のライダーが乗りこなすには、設計段階から乗り心地などを計算していないバイクもあり、運転技術が必要ともいわれます。
逆を言えば、アプリリカのバイクを乗りこなせれば質の高い運転ができるといえるのです。

レースのデータを活かしたバイク作りを行ってきたアプリリカですが、技術を向上させ、更に一般大衆向けのバイクを作り販売するというバランスがうまくいかず、結局経営不振となってピアッジオグループとなっていますが、バイクメーカーはこうしたどこかの傘下に入るということも非常に多いと感じます。

デザイン力とイタリアらしいバイク作りが魅力

アプリリカのバイクはイタリアらしいバイク作りに魅力があるといわれています。
他のバイクメーカーのように、これこそこのメーカーのバイクだ!!とはっきりわかるような特徴的部分がありませんが、それでも、イタリアのバイクだとわかる洗練されたデザインがあります。

現在、バイクメーカーとしての位置は2番手、3番手というイメージがありますが、国内にもアプリリアのバイクがすきというファンが多いといわれていますので、この先、イタリアバイクのイメージがそのままのアプリリアの新作が見たいと感じます。

アプリリア