バジャジの歴史
バジャジ(Bajaj)はインドのバイクメーカーで、インド国内においてはバイクの販売台数で3位のシェアを誇る大人気メーカーとして知られています。
年間の販売台数はなんと200万台で、日本国内におけるすべてのメーカーの販売台数を合わせた数の約4倍もあります。
インドの南部に位置するマハラシュトラ州ブネーに本社を構え、そこから世界中へバイクを製造販売しています。
インド国内では創業75年を誇る老舗メーカーで、企業の時価総額は日本円にして1兆4000億円超という巨大メーカーです。
バジャジはバイクメーカーであると同時に、KTM AGの大株主でもあります。
2011年にはKTM AGの株39%を取得し、現在ではすでに48%を取得しています。
さらにトライアンフと2020年に生産提携をしており、インド国内だけでなく世界市場に目を向けた事業展開をしている企業なのです。
バジャジバイクの特徴
バジャジバイクは外見がとてもスタイリッシュで、アグレッシブな雰囲気を持っているという特徴があります。
日本のバイクメーカーでいえば、KAWASAKIのような位置づけと言えるでしょう。
見た目がかっこいいため、男性ライダーから絶大な人気を誇るバイク車種がずらりとラインナップされています。
バジャジのバイクは、MT車という点も特徴です。
オートマ車が増えている昨今において、一貫してMT車にこだわり続けているという点がバジャジのこだわりなのかもしれません。
代表的なバイク車種
バジャジからラインナップされているバイク車種の中でも、特に大きな人気を誇るのはアベンジャーです。
これはアメリカンモデルのバイクで、エンジンには220ccタイプが搭載されています。
シート高は74mmと低めの設定となっている点が大きな魅力で、小柄なライダーでも足つきが良く、高い安定性と安全性を確保できる点が高評価されています。
インドには、バジャジ以外にもアメリカンバイクを製造販売するロイヤルエンフィールドというメーカーがあります。
同じアメリカンバイクという共通項はあるものの、バイクのタイプや雰囲気は大きく異なり、インドでは「アベンジャーに乗るライダーは、ロイヤルエンフィールドには乗らない」と言われているのだとか。
バジャジのフラッグシップ的なバイク車種と言えば、バルサーではないでしょうか。
メーカーのナンバーワン売れ筋バイクで、125ccから200ccまで多種多様なサイズのモデルが9車種ラインナップされているという特徴があります。
このシリーズはバジャジが最も注力している車種と言っても過言ではないでしょう。
バジャジでは、400ccの大型バイクもラインナップしています。
ドミナール400はインド国内では唯一の400ccバイクで、最大出力は40psとパワフルです。
それでも新車購入価格は日本円で27万円程度と、とてもリーズナブルです。