ジレラの歴史
ジレラは、イタリアで1990年に創業したバイクメーカーです。
日本での知名度はそれほど高くはないものの、創業から100年以上の歴史を持ち、世界の中で最初にバイクの販売を始めたメーカーとしてバイク業界ではパイオニア的な存在なのです。
ジレラは1935年に4気筒エンジンの権利を買い取り、4サイクルのバイク製造に注力しました。
開発を手掛けていたバイクは100ccから500ccまでと幅広く、その開発過程となる1937年には最高速度が170kmという超高速バイクの開発にも成功したのです。
ちなみにこの時に使われたバイクは1939年のSATURNOの元となっており、そこからジレラはバイクレース界において大活躍するマシンの製造開発にも力を入れることになりました。
ジレラは1969年にピアッジオの傘下に入ったことをきっかけに、レースバイクからスクーターへと方向転換しました。
しかしスクーターの中にもレースバイクの技術を駆使したスポーティな機能や性能が盛り込まれており、代表的なベスパはジレラを代表するロングセラーのバイク車種としての立場と確立しました。
その後1991年にはバイクレースへも復帰し、現在ではロードレースを中心としたスポーツバイクの製造開発も再開しています。
ジレラバイクの特徴とは?
ジレラバイクの特徴は、スポーツスクーターという点です。
小回りが利いて操縦性に優れたスクーターでありながら、見た目がかっこいいスポーツバイクのようで、男性はもちろんのこと女性にも高い人気があります。
見た目はスポーツバイクでも、スペック面ではスクーターという点がジレラバイクの特徴です。
例えば全車がオートマ仕様となっており、燃料タンクのように見える場所にはヘルメットをスッポリと収納できるスペースが確保されています。
さらにステップは5段階調整でき、ライダーの使いやすさにあわせて微調整できます。
イタリアメーカーらしいポップでおしゃれな色使いもまた、ジレラの特徴です。
メーカーのフラッグシップ的な車種DNAシリーズではイタリアンレッドが採用されており、ゴージャス感と高級感を漂わせています。
代表的なジレラバイク
ジレラを代表するバイク車種と言えば、ピアジオ傘下に入った後に開発したスポーツスクーターのDNA180ではないでしょうか。
見た目は小型のスポーツバイクですが、仕様は上記の通りスクータースペックに仕上がっており、エンジンには4ストロークの182ccエンジンを搭載しています。
2ストロークの排気量が50ccモデルと125ccモデルもあり、基本的なボディの構造はどれも類似しています。
2008年に誕生したランナーST200もまた、ジレラバイクで人気の車種です。
これはVXR200と125をフェイスリフトしたモデルとして知られており、エンジンにはピアジオリーダーを搭載している点が特徴です。
ワンランク上の加速をスクーターで楽しめるという点で、多くのライダーに人気があります。