HONDAのバイクの特徴

HONDAは日本だけでなく世界をリードするバイクメーカーです。
日本には4大バイクメーカーがありますが、この4社を合わせると全世界のバイク販売台数のうち約4割を占めています。

中でもHONDAは日本メーカーでもトップの販売シェアがあり、世界一の販売台数となっています。
HONDAのバイクの特徴はエンジン部分が非常に丈夫であることと、整備のし易い構造をしているということです。

そのため比較的バイク整備がしにくい環境の東南アジアの国でも長い寿命で走行をすることができ、中古車でも不具合を感じずに使用していくことができます。

日本でも安定的に走行ができることから初心者向けとしても推奨をされており、定番モデルであるCB400などは1992年に初代型が登場して以来日本の中型バイクの中心的存在となっています。

走行の安定性から教習所でも広く教習バイクとして使用されているので、ほとんどの中免所有者が一度は乗ったことがあるバイクでもあります。

本田技研工業の概要

本田技研工業株式会社は創業者である本田宗一郎の名前が由来になっています。
本田宗一郎は静岡県に生まれ、高等小学校を卒業してすぐに東京の自動車修理工場に丁稚奉公に出ます。
これは自ら雑誌広告を見て申し込んだもので、実家にいた時から自転車や自動車の部品に強い興味を持っていたといいます。

上京してからはアート商会という工場で働き、21歳でのれん分けを受けてからは再び故郷の静岡県に戻り、浜松市で自動車修理工場を始めます。

そこで最初は自らの会社で自動車を作れるようになろうと研究をするのですが、研究に費やす資金が過剰になりすぎ結果的に工場は人手に渡り会社の社長を辞任することになります。

しかしその後再び資金を集めて本田技術研究所という現在のホンダのもとになる会社をつくり、「バタバタ」というエンジン付き自転車を作ります。

このとき作成したA型エンジンを搭載した自転車が大人気となり、以後本格的にバイク製造に乗り出していきます。
後に初の本格的バイクとなる「ドリーム号」という車種を作り世に送り出します。

当初は今ひとつ売れ行きが芳しくありませんでしたが、後に藤沢武夫という経営のパートナーが入社したことにより安定的に開発と経営をしていくことができるようになります。

大成功となったのがF型エンジンの開発とそれを搭載した「カブ」の初代型で、これが大ヒットとなり突然に日本一のバイクメーカーに躍り出ました。

その後は1963年に自動車製造に乗り出すことになりますが、ホンダという会社のもとを作ったのはバイク製造であったということは間違いありません。

HONDAの代表的バイクである「スーパーカブ」

スーパーカブの初代機が発売されたのは1958年のことでした。
スーパーカブは一般向けというよりもむしろ業務用のバイクとして広くユーザーを獲得してきた車種です。

現在も新聞配達や郵便配達、飲食関連の宅配といった移動には必ずといって良いほどスーパーカブが使用されています。
なぜ業務用に全国でスーパーカブが使われているかというと、それは他のバイクよりも抜きん出て強い耐久性があるからです。

もともとの開発コンセプトが「蕎麦屋の小僧が片手で運転できるバイク」であることからもわかるように、実際にスーパーカブの運転は右手と両足だけでできるようになっています。

昔ながらのお蕎麦屋さんの配達イラストを見ると片手で重箱を持って走行していますがあれは本当に可能な動作なのです。
排気量は少ないのでスピードはあまり出ませんが、その分車体が軽く燃費性能も非常に高くなっています。

そして出荷台数が非常に多いので故障や消耗部品が出たときにすぐに部品を購入することができ、費用とお金をかけずにメンテナンスをすることができます。

スーパーカブの驚異的な耐久性を証明するのが普通のバイクではまず不可能な雪道走行をすることができるということで、かなり雪深い地域でもうまく運転すればバイクで近所への配達が可能です。

また現在カブの最大出荷数となっている東南アジア地域では舗装されていないような凹凸のある道でも数多くのカブが走行しています。
今後も世界一使用者の多いバイクという地位は変わらず愛され続けていくことでしょう。

HONDA / ホンダ