イタルモトの歴史と特徴

1952年、イタリアのボローニャという街で生まれたのがイタルモトです。
ボローニャはイタリアの産業が集積する街で、その土壌の上にイタルモトは立ち上がりました。
このメーカーは、小規模ながらその技術力は極めて高く評価され、創業と同年にはすでに第一号モデルである「イタルモト T4-160」の製造・販売を開始しています。

時は流れ、現在のイタルモトは本社をローマに、生産拠点をナポリの郊外に移しています。
しかし、その間も彼らは一貫してイタリアの美しい工業デザインに誇りを持ち続け、製品の全工程をイタリア国内で行うという原則を崩していません。
この姿勢は、イタルモトが「Made in Italy」の誇りを強く持っていることを示しています。

イタルモトを代表するモデル

イタルモトを代表するモデルが「Tiquattro 125 Cafe Racer」です。
1952年に発売されたT4を彷彿とさせるネーミングのバイクで、「ティクアトロ」と読みます。
伝統的なデザインと高品質の製造が魅力で、エレガントさと高性能を兼ね備えた、エキサイティングな一台です。

エンジンは単気筒4ストローク125ccで、ボアとストロークはそれぞれ52.4mmと57.8mmとなっています。
最大出力は7.2Kwで、8500rpm、圧縮比は9.2:1で、冷却システムはAC(エアコンディショニング)を使用しています。
電気式の始動方式を採用し、トランスミッションは5速です。
イグニッションはEFI/CDIを使用し、タイヤサイズは前が100/80-17、後が120/70-17です。
フロントサスペンションはテレスコピック、リアサスペンションは油圧式を採用しており、前後のディスクブレーキとコンビブレーキシステムで安全性も確保しています。

ガソリンタンクの容量は13Lとなっており、全長は195cm、全幅は76cmです。
ホイールベースは135cmで、シートの高さは78cmとなっています。
重量は126kgで、Euro4という環境基準にも適合しています。

一方、「Tiquattro 125 Scrambler」も同じくイタルモトを代表するモデルです。
スクランブラーと名付けられたこのバイクは、上述したカフェレーサーと共通の特性を持ちつつ、異なる魅力を放っています。
エンジンやボア、ストローク、最大出力、そして冷却システムなどはカフェレーサーと同じですが、そのスタイリングはよりアドベンチャラスな印象を与えてくれるでしょう。
車体の全長、全幅、ホイールベース、シート高、そして重量もカフェレーサーと同じで、同じくEuro4の基準に適合しています。
スクランブラーは都市部から未舗装の道路まで幅広い走行環境に対応できる、より汎用性の高いバイクと言えます。

イタルモト