オフロードバイクメーカーとして活動してきたKTM

数々のレース、世界的にも有名なモトクロス世界選手権やダカール・ラリー、そのほかたくさんのオフロードレースで戦ってきたKTMは、オフロードバイクメーカーとして作るバイクに定評がありました。

レースで好成績を収めてきたのと同様に、質の高いオフロードバイクが人気で、オフロードバイクのよさがKTMの名前を広めてきたといってもいいでしょう。
しかしKTMが最近、ロードスポーツバイクも製造し、別会社となりますが、スポーツカーの製作にも手を伸ばしているといいます。

現在、インドのバジャージ・オートという企業が親会社となっている、スウェーデンのオートバイメーカー「ハクスバーナ・モーターサイクル」オランダの「WPサスペンション」はKTMの傘下となっています。

日本での販売はどうなっているのかというと、オートバイの現地法人がKTMジャパン、自動車については別の企業が販売を行っています。

KTMの歴史を詳しく見てみよう

エンジニアのハンス・トゥルンケンボルツがオーストリア・マッティクホーフェンに作った企業です。
1934年から1953年まで金属加工会社「クラフトファールツォイク トゥルンケンボルツ マーティクホーフェン」という企業でした。

当時から1日3台ほどのオートバイ製作を行っていたのですが、1954年にこの企業名の頭文字をとって「KTM」というオートバイブランドを立ち上げ、1955年、エルンスト クランライフという方が主要株主になったことで、Kronreif & Trunkenpolz Mattighofenに社名を変えました。

1990年以降はKTMオートバイ、X-Bowという自動車の企業はKiska Designという企業が設計を手がけていました。
Kiska DesignについてはKTMブランドが行っており、オートマ車のほか製品の販売、店舗、展示会、展示方法、資料などそのほか、確立されたブランドを作っていきました。

しかし1992年、倒産となってこのときに、KTM Sportmotorcycles GmbH(後にKTM Sportmotorcycleに改名)、自動車部門にKTM Fahrrad GmbH、ラジエーター製作部門として、KTM Kühler GmbHと3社に分割されました。

2005年にはKTMスポーツモーターサイクル社として8万台のオートバイを輸出、この年、ポラリス・インダストリーズとパートナーシップ締結を行い、海外市場開拓を行っています。

KTMは北アメリカ、ポラリスはヨーロッパ市場、こうして海外市場開拓を行い、最終的には提携終了となっていますが、これによりKTMの知名度は更に広がったと考えられます。

現在のKTMはどうなのか?というと、現在でもマッティクホーヘンに本拠地を構えて、年間8万台というオートバイを生産、販売しています。
ヨーロッパでは第2位、世界12カ国以上の国に販売のための子会社を持っているという大企業印成長しました。

KTMはバイクメーカーの中でうまく経営してきたメーカーと感じます。
少しずつ専門分野の質を高くしながら、その知名度、技術力共に、世界に知らしめる結果となっています。

KTM