世界最古のバイクメーカーの一つザックスの歴史

ザックスバイク社は、1886年にドイツで生まれた世界最古のバイクメーカーの一つです。
当初は「ヘラクレス・ヴェルケ」という名前でしたが、社名が変わった現在も歴史と伝統のあるバイクメーカーの一つとして世界的に広く知られています。
特に50ccから125ccの範囲の小排気量のオートバイやモペッドの製造を得意としているほか、400ccの大型スクーターや四輪のATVも取り扱っているのが特徴です。

優れた性能を持つザックスのバイクの特徴

ザックスはもともとは自転車のリムやハブを製作していた企業ですが、1905年に初のモーターサイクルを製造し、バイクメーカーとしての道を歩み始めました。
1960年代にはレースシーンで多大な成功を収め、実に1,000以上の勝利と200以上の表彰台獲得を達成しています。
その製造マシンの優れた性能を、如実に示していると言えるでしょう。
この時期から、「メッサーシュミットKR200」のエンジン供給など多くの創造的な製品を生み出し始めました。

1970年には、バイクとしては世界初のロータリーエンジンを搭載した「WANKEL-2000」を発表しました。
そして2000年にはハンス・ムート氏を含むドイツの著名なデザインラボ「ターゲットデザイン」と提携し、「The Beast」を発表します。
また2004年には、同じく「ターゲットデザイン」とのコラボレーションで「MADASS」を製造し、翌2005年からは世界中でその販売を開始しました。

現在ザックスバイク社は創業から126年を迎え、「MADASS」シリーズをはじめとした個性的なミニバイクやモペッド、電動アシスト自転車など、都市型コミューターに焦点を当てた製品ラインナップで、ヨーロッパを始めとする世界中で人気を集めています。
その販売ネットワークは現在でも拡大中です。

ザックスを代表するモデル「MADASS125cc」

MADASS125ccはザックスバイク社が生み出した個性的なバイクで、一見折り畳み自転車にエンジンを搭載したような外見をしています。
縦に並んだ2つのヘッドライト、ガソリンタンクが内蔵されたメインフレーム、シート下に配置されたマフラーなど唯一無二の特徴を持ちますが、これらはターゲットデザイン社によるデザインです。
実際、一部のバイクファンの間ではカルト的な人気を獲得しています。

このように独特なスタイルが特徴的なバイクですが、実用性には非常に優れています。
搭載する125ccのエンジンは高品質でパワフル、燃費性能にも優れているのです。
通勤や通学、ツーリングなど、さまざまなシチュエーションで大いに活躍してくれるでしょう。

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