19世紀後半にイギリスで誕生したバイクメーカー
トライアンフ(TRIUMPH)は、19世紀の終わりごろに誕生した最古のバイクメーカーです。
トライアンフの誕生は1885年、ドイツ人のジーグフリード・ベッドマン氏がイギリスに設立した貿易会社、トライアンフ・サイクル・カンパニーが始まりとされています。
当初行っていた自転車の製造販売が大ヒットし、バイク市場への参入を果たします。
第1号モデルを発表した1902年以降、またたく間に人気が広がり、イギリスが世界に誇るバイクメーカーへと成長を遂げるのです。
1907年には初開催のマン島TTレースにおいて、トライアンフはレース仕様のマシンで入賞を果たし、その効果もあってセールスも飛躍的に伸ばし、世界一のバイクメーカーとして地位を確率します。
その後経営者が変わり、設計師を招き入れるなどの変革を遂げながら、民間用バイクの製造に力を入れるようになり、後に発表されて大人気となったのが、現在も名車と呼ばれる「スピードツイン」や「サンダーバード」です。
サンダーバードはアメリカでも大ヒットし、トライアンフは米国進出を果たします。
1957年には「ボンネビル」が誕生、トライアンフ初のユニットコンストラクションモデルです。
そして1959年、トライアンフの代名詞とも言われる「ボンネビルT120」の販売開始です。
その後1960年代前半にはレースで首位になるなど快進撃を続けましたが、後半になるとホンダなどの影響もあり衰退してしまいます。
ですが1990年にはニュートライアンフが発表され、世界各国に小会社を置くまでに復活、現在も安定したサービスと品質で多くのファンから支持を得ています。
トライアンフが選ばれる理由とは
トライアンフでは、往年のクラシックのイメージを大事にしつつ、前衛的なデザインや独創性、エンジニアリングを採用し、ファンが満足できるようなライディングを実現しています。
パワーやスタイリング、ハンドリングなどのバランスを大切にして、こだわりのライディングを提供することを目指しており、そうしたパッションに加えて高い精度と技術、サービスを提供していることが、選ばれる理由と考えられます。
トライアンフの歴史的モデル・ボンネビルT120
1959年発売のボンネビル(BONNEVILLE)T120は、ロードレースや耐久レースをはじめ、スクランブルレース、クルージングなどどんなシーンにもキメてくれる量産のバイクです。
当時このクラスの排気量のバイクの中では、最高出力46psのボンネビルT120は群を抜いたハイパワーを持つバイクです。
このボンネビルT120はボンネビルファミリーの中でも希少性が高いため、現在もファンによって高値取引されています。