○アメリカの歴史に残る名作・「イージー・ライダー」
バイクには素晴らしい映画がたくさんありますが、その中でも特に良く知られているのが「イージー・ライダー」という映画の存在です。
「イージー・ライダー」は、1969年に公開された映画。
日本でも、翌年の1970年に公開されている映画ですね。
そんな「イージー・ライダー」ですが、この映画はアメリカ社会に衝撃をあたえ、後に映画のフィルムが保存されるほどの歴史的な影響を与えたと言われています。
では、この「イージー・ライダー」の内容について考えていきましょう。

★「自由になりたかった」でも「自由はどこにもなかった」
アメリカに生きる二人の青年がマリフィナで大儲けし、バイクにのって2人でアメリカ大陸横断をすることを思いつきます。
バイクにまたがり、2人はアメリカの広大な大地を駆け抜けていきます。
自由をもとめて駆け抜ける二人は、旅の途中でたくさんの人に出会います。
しかし、2人を待ち受けていたのは「自由なはずのアメリカで、自由ではない社会」でした。
ヒッピーの服装をした二人を、訪れた先でアメリカ人は怪訝そうな表情で眺め、遠巻きにしています。
アメリカといえば自由の国。
しかし、そんなアメリカは服装が違うだけの若者を差別する。これが現実でした。

最後、主人公は車から発砲された銃弾に当たって命を落としてしまいます。
自由を求めて生きようとした若者が、どこにも望んだ自由をみつけることができず、命を落としてしまうという物語はアメリカ社会に衝撃を与えることになります。
「自由」と言われているアメリカが、実は自由ではないという苛酷な現実を、この映画が示しているといっていいでしょう。
アメリカは正義である、ということを示す映画が多い中で、こういった映画が登場したということも、アメリカにとっては本当に大きな出来事になるのかもしれません。

○「イージー・ライダー」に憧れて
映画「イージー・ライダー」は、その時代に生きるアメリカの若者に影響を与えただけでなく、今現在のライダーにも影響を与え続けている映画です。
日本でも「イージー・ライダー」のファンは非常に多く、今現在バイクに乗っている中高年は「イージー・ライダー」の影響を受けてバイクに乗り始めたという人も。
後世のライダーに影響を与えている「イージー・ライダー」は、アメリカ社会にも大きな影響を与えていますので、バイクが好きと言うひとにはいちど見てみてほしいですね。

バイク乗りなら絶対に見ておきたい「イージーライダー」