オートバイによく使われるエンジン

オートバイにはさまざまなエンジンの種類、排気量の違いがあります。
まず、エンジンからみていきましょう。
国内のオートバイで使われている代表的なエンジンは、単気筒、直列2気筒、直列4気筒、V型4気筒などです。
これらのエンジンによってバイクの性質は大きく変わります。

現在オートバイエンジンの主流となっているのは直列4気筒です。
シリンダーが4つ、一列に並んでいるので直列4気筒と呼ばれています。
高回転域でパワーを発揮するのが特徴です。
単気筒はシリンダーが1つの、最もシンプルなエンジンです。
低域から中域でパワーを出すので独特のトルクが感じられる、とてもオートバイらしいエンジンでもあります。

このため、オートバイは単気筒のものがいい!というファンが多いのも特徴です。
直列2気筒は、単気筒と直列4気筒の良さを併せ持つエンジンといえます。
V型4気筒はV字型にシリンダーが配置されており、直列4気筒よりもコンパクトですがパワフルなのが特徴です。
このため、長距離ツーリング向けのツアラーモデルなどに採用されています。

また、海外のオートバイにはV型2気筒や水平対向2気筒といったエンジンが採用されているモデルもあります。

排気量が大きいほどパワフル

オートバイはエンジンだけでなく、排気量にも違いがあります。
排気量とは、エンジンが吸い込む空気と燃料の量のことをいい、排気量が大きいほどパワフルな走りになります。

また、二輪免許の種類はオートバイの排気量によって決められています。

二輪免許はオートマチック限定免許など7種類がありますが、排気量ごとに分けると4つに分類できます。
まず排気量が50cc以下の原付免許です。
次に、50cc~125ccの小型免許。
125cc~400ccの普通二輪免許。
そして、400cc超の大型二輪免許です。

そして小型免許、普通二輪免許、大型二輪免許にはオートマチック限定免許と、クラッチ操作が必要なマニュアル免許に分かれています。
また、オートマチック限定大型二輪免許の場合、排気量650ccまでのオートバイにしか乗れないので注意が必要です。

免許を取得できる年齢も異なります。
一般的な二輪免許は16歳から取得できますが、大型二輪免許にみ18歳からとなっています。
そして、排気量250cc超のバイクには初回3年、それ以後は2年ごとに車検を受けることが義務付けられています。

高速道路は、排気量125cc以下のオートバイは通行できないことも覚えておきましょう。
また高速道路でのタンデム走行は、運転者が20歳以上で、大型自動二輪車免許か普通自動車二輪免許を3年以上取得している人に限られています。

このようにオートバイにはエンジンや排気量によって違いがあります。
エンジンはオートバイの性能や個性を左右する心臓部です。
排気量もエンジン性能を決める重要な指標です。
エンジンや排気量を知ることで、そのオートバイのイメージをつかみやすくなります。

エンジン形式や排気量の違いについて