サビの状態を確認する

バイクには、金属部品が多く使われています。
これらの金属には、酸素や水と反応してサビを作り出すものがあり、特に多くの部品に使われている鉄は酸化しサビて腐食します。
ステンレスもサビにくい素材ではありますが、泥などが付着したままにするとサビやすくなります。

バイクがサビているのを発見したら、サビがどの金属部品にどの程度発生しているかをまずは確認しましょう。
サビの広がり具合や金属の種類を確かめてから、市販のサビ取り剤等を用いてサビを取ります。

サビ取りの方法

軽いサビなら金属のたわしと水を使って十分に落とせますので、まずこの方法を試してみましょう。
それでも落ちない場合、家庭用のクレンザーを使えます。
クレンザーには研磨剤が入っているからです。
サビた部分にクレンザーを塗布し、たわしで擦り水洗いしますが、これらを試しても落ちない場合、市販のサビ取り剤を使うことになります。

市販のサビ取り剤は大きく分けて、研磨タイプ、スプレータイプ、液状タイプの三つの種類に分けられます。
サビの状態や、金属の種類に応じて、サビ取り剤の種類を選びます。

研磨タイプのサビ取り剤として、「ホルツ ラストリムーバー」があります。
クリーム状なので液だれも気にならず、付着させる時間でサビ取りの強度を調整できます。
適正時間付着させた後は乾いた布でふき取るだけで、この商品は鉄の部品に生じる赤さびに対応しています。

スプレータイプのサビ取り剤として、「技職人魂 サビ取り職人」があります。
サビた部分に吹き付けて、色が紫に変わったら水で洗い流します。
赤さびだけでなく青サビにも対応していますし、金属の種類としてステンレス、鉄、真鍮、銅に使えます。

液状タイプのサビ取り剤の一つは、「花咲かG ラストリムーバー」です。
付け置きしたり塗布したり、サビと部品の状態に応じて使い分けましょう。
通常のサビなら5分から10分ほどで落とせます。
赤サビに対応し、鉄やステンレスの金属部品に使えますし、サビ取りだけでなく防サビ効果もあります。

心がけたい点

愛車は、なるべくサビさせないようにしておきたいものです。
金属は水分や塩分と反応してサビるので、雨の後はバイクの水分をふき取り、海辺を走った後は付着した潮風の塩分をふき取っておきましょう。
これで相当程度サビの発生を防げます。

雨対策としてバイクカバーの利用もありますが、雨の後カバーをしたままにすると、カバー内部の水蒸気と反応してかえってサビやすくなります。
雨が止んだらカバーを外して水分を逃がしましょう。
その点、可能なら屋内駐車場の利用もよい方法です。

もしサビを見つけたら、そのまま放置せずすぐに対処しましょう。
そうすることで、メンテナンスの時間と手間と費用を省けます。
あらかじめコーティングをしておくのも一つの方法です。

バイクにサビが付いてしまったときの対処法