手軽なサイドスタンド、車体が安定するセンタースタンド
オートバイのモデルによっては、サイドスタンドとセンタースタンドの2つのスタンドが付いているものがあります。
サイドスタンドは片足で掛けたり、外したりできるので、短時間で駐車・発車ができるのがメリットです。
その反面、不安定である、タイヤに車体の荷重がかかるというデメリットがあります。
センタースタンドは両サイドにスタンドを下ろして、どっしりとオートバイを支えます。
車体が安定しますし、車輪が浮くのでメンテナンスするときにもとても便利です。
サイドスタンドの使い方
サイドスタンドを掛けている状態で乗車するときは、フロントブレーキのレバーを握ってブレーキを掛けた状態でバイクを起こし、サイドスタンドを足で後ろに蹴って、安全確認をしてから乗車します。
オートバイを降りるときはその逆に、安全確認をしてから降車して、サイドスタンドを下に蹴り落とします。
センタースタンドの使い方
センタースタンドは路面が堅く平らになっている場所で掛けましょう。
掛けるときのポイントは、車体を後ろに引っ張らずに、センタースタンドに体重を乗せながらオートバイを上に引っ張り上げることです。
バイクの左側に立って、ハンドルを真っ直ぐにします。バイクを直立させた状態で右足でセンタースタンド蹴りおろし、センタースタンドが地面に触れるようにします。
その後、ハンドルを持っていた右手を離して、オートバイの左側の後ろにあるシートのハンドルバーやフレームなどを持ち、右足に体重をかけてスタンドを踏みながら、右手で車体を上に持ち上げます。
センタースタンドを外すときは、両手でハンドルを持ち、右手はフロントブレーキのレバーに触れます。
次に、車体を一旦後ろに引いてから、その反動でオートバイを一気に前方に押し出してセンタースタンドを外します。
スタンドが外れたら、すぐさま右手でフロントブレーキをかけて、こけないように停止させてください。
柔らかな路面は板などでサイドスタンドを支えよう
都会などほとんどの道がアスファルトの場合は問題がないのですが、舗装されていなく柔らかな土の地面などにサイドスタンドでオートバイを停めるときには、厚みのある板などをスタンドの下に敷いて、バイクの重量でスタンドが地面にめり込まないようにしましょう。
また、アスファルトの地面であっても、夏場のギラギラした直射日光が当たる場所は、熱でアスファルトが柔らかくなって、サイドスタンドが地面に沈むことがあります。
このような場合も、板などで支えましょう。
また、市販のサイドスタンドホルダーを使うのもおすすめです。
オートバイは平らな路面に駐車しないと、サイドスタンドが外れて倒れてしまったり、勝手に坂を前進したりして危険です。
やむを得ない事情で傾斜している路面に駐車するときは、ギアを1速に入れクラッチレバーを離し、バイクを前に押してギアの手応えを感じたら、ハンドルを目一杯左に切って、車体を安定させてください。