警告灯点灯の意味を知ろう

バイクの警告灯はおおまかに分けて6種類があり、それぞれの車種に応じたものが取り付けられています。
点灯が意味する状況は、6種類の警告灯それぞれ次の通りです。

まず水温警告灯は、冷却水の温度が高くなり過ぎた時に点灯します。
油圧警告灯はエンジンオイルの油圧の低下により点灯し、エンジン警告灯は、電気回路及びFIシステムでの異常を検知した場合に点灯します。
FIランプはFI車のみに搭載されているものですが、機能はエンジン警告灯と同じです。

給油ランプは燃料が少なくなると点灯します。
最後に、速度ランプは50cc以下の原付に搭載され、法定速度30km/hを超えると点灯します。

それぞれの対処法

水温警告灯が走行中に点灯した場合は、まず駐車し、アイドリング状態でラジエーターの冷却ファンが作動しているかを確認します。
もし動いていないならファンの故障ですから、専門店で修理と交換を依頼しましょう。
ファンが動いている場合、エンジンが冷えるのを待って冷却水が不足しているなら補給します。

ファンも動いており、冷却水の不足もない場合、ラジエーターホースからの漏れを確認しましょう。
上記いずれの異常もないようなら、メインキーONの状態で警告灯が消灯ていることを確認しつつ、走行が可能でしょう。
念の為、後で専門店での点検を受けておくのがおすすめです。

油圧警告灯は、多くの場合エンジンオイルの不足で点灯します。
量の不足で油圧が低下するわけですから、この場合はオイルを補充、または交換をしましょう。
ただし、オイルがかなり減っている場合はオイル漏れやエンジンの不具合が考えられます。
また、オイルが減っていないのに点灯した場合はオイルポンプの故障が考えらえます。
いずれの場合にも、専門店で点検するのが賢明です。

エンジン警告灯やFIランプが点灯した場合、エンジンを電子制御しているコンピューター系統が異常をきたしている可能性があり、それぞれの異常個所の点検確認等も複雑なものとなります。
もし専門知識を十分に持っていない場合は、販売店での点検を依頼した方がよいでしょう。
燃料ランプや速度ランプが点灯したら、燃料を補給、速度を減速しましょう。

警告灯が光ったときに気を付けたい点

水温警告灯や油圧警告灯など、そのまま走れるからと点灯したまま走行したら、深刻なトラブルや事故に発展しかねません。
また、気になる点がありながら専門店での点検を受けないまま走行を続けることも、大きな故障や事故に至る可能性があります。
警告灯が点灯した時は、メカニクスに関する十分や知識や技能があるプロの手を上手に借りて、バイクの安全で快適な運転とメンテナンスを続けていきましょう。

警告灯が点灯したときに確認するポイント