必須の整備用アイテムと使用目的
ドライバーは、ネジを緩めたり締め付けたりする工具です。
スパナは六角ボルトやナットを取り外したり、取り付けたりします。
コンビネーションレンチは片側がスパナ、もう一方がメガネレンチになっており、スパナと同じ目的で使います。
モンキーレンチはサイズを調整して使えるレンチで、六角レンチは六角穴付きのネジやボルトを緩めたり、固定したりします。
プライヤーは比較的大きな部品をつかむための工具で、ラジオペンチは先の細いペンチで、細かい部品をつかめます。
以上の七つの道具を揃えておけば、バイクの基本的な整備作業が可能となるでしょう。
工具の使い方
ドライバーを使用するときは、ネジのサイズに応じたドライバーを使いましょう。
そうしないとネジ山を潰す場合があります。
バイクでは2番のドライバーをよく使いますが、1番と3番も揃えておくとさらに便利です。
スパナも、サイズの合ったものを使わないとボルトの角を削ってしまう場合があります。
いくつかサイズの異なるものを用意しておきましょう。
コンビネーションレンチは、スパナよりもしっかりとボルトやナットを固定することができます。
幅広い用途で使用可能で、8mm、10mm、12mmのサイズがよく使われます。
手持ちのスパナやコンビネーションレンチで、サイズが合わないときにはモンキーレンチを使いましょう。
ボルトとナットを同時に締め付けたり、緩めたりするとき、モンキーレンチで片方を固定するという便利な使い方が出来ます。
六角レンチはチェーンの張り調整などに使います。
レンチとボルトの接触面が大きいので、ボルトを壊れにくいとい利点があります。
T型とL字型のものがあり、L字型の場合、柄の短い方がハンドルになります。
柄が短いと力が入りにくい場合があるので、延長ハンドルがあると便利です。
角が潰れたボルトなどを挟んで回したりするのに使うのがプライヤーで、支点を調整すれば大きな部品も挟めます。
こちらも、整備作業の様々な場面で役立ちます。
どんなものを選べばいいか
基本的には上記の7つの道具をまず揃えておき、その後、作業に応じて都度必要な工具を買い足していくのがおすすめです。
その際には、バイクを傷つけてしまわないためにも質のよい工具を選びましょう。
最初から一揃いの工具が入ったメンテナンスキットを購入したいと思うライダーもいるでしょう。
その場合、自宅でのメンテナンス用には「工具箱セット」を購入するのがおすすめです。
ケース内に揃っている工具の種類や量が豊富なので、様々なメンテナンス作業を行うことが可能ですし、取っ手付きなら持ち運びも便利です。
将来本格的なバイク整備もやってみたいと思っているなら、キャビネットセットを購入する選択肢もあります。
200点を超える工具が収納されているものもあり、DIYなど、バイクのメンテナンスや修理以外の用途にも使えます。