ツーリングをするための機能を備えたバイク
「ツアラー」とは文字通り「ツーリングをするためのバイク」というコンセプトのもとに開発をされたものです。
日本ではあまり旅行をするときにバイクは多く使用されませんが、広大な国土を持つアメリカや欧州地域では大きな排気量のバイクを使って高速で走行するということが多くあり、必然的にパワーの強いバイクに人気が高まる傾向があります。
そんなロングライドをする人におすすめなのがツアラータイプで、旋回性や瞬発加速などの基本性能を高めるだけでなく、大きな防風カバーや燃料タンクを備えることで快適な旅をすることができるようになっています。
またタンデム走行がしやすいように後部シートに背もたれをつけたり、大きな荷物を積めるように荷台やケースをつけられるようになっていたりという細かい工夫がなされています。
他のタイプのバイクに比べて大きな車体をしていることが多いので小柄な人にとっては若干取り回しに苦労することもありますが、何より乗っているときの疲れがかなり軽減されているのでよく長距離で移動をするという人にとってはおすすめです。
ツアラータイプの代表的な車種
一般的にツアラーと呼ばれているバイクの特徴として、大型のウィングシールドやカウルがついていることがあります。
ツアラー独特の大きな車体は内部に搭載している大きな燃料タンクによるもので、そのため他のタイプのバイクよりも前輪側が大きくふくらんだような形をよくしています。
人気の車種としてはまずBMWの「K1600GTL」というものがあり、こちらは日本だけでなく世界的に有名なツアラーバイクとされています。
K1600GTLでは「Rain」「Road」「Dynamic」という3つの走行モードがあり、電子制御によってスロットルコントロールができるようになっています。
ロングライドでは途中で何度も走行条件が変化してくるものなので、そうした時にも柔軟に対応できるような機能が高級ツアラーには備えられています。